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Black panther on a dark background with the logos and names of Dennemeyer, NTT DATA, and Mistral AI displayed to the right.
知的財産関連ブログ / デンネマイヤー、次世代の知的財産管理プラットフォームを推進

デンネマイヤー、次世代の知的財産管理プラットフォームを推進

グローバル知的財産の総合サービスプロバイダーであるデンネマイヤーは、NTTデータおよびMistral AIとの提携を通じて、知財管理技術の最前線を切り拓いています。
この協業により、最新の人工知能(AI)技術を活用しながら、厳格なデータセキュリティを維持したクラウド対応の知財管理ソフトウェアソリューションが提供される予定です。
この次世代プラットフォームは、特許・商標・意匠などの知的財産をより効率的かつ安全に管理できるよう設計されており、企業のIP戦略を強化し、業務の自動化とデジタル化を支援します。

企業の知的財産部門は今、限られたリソースの中で、より多くの成果を求められています。
複雑化するポートフォリオの管理、正確性の確保、そして競合他社よりも迅速な対応──これらすべてを同時に達成する必要があります。
その解決策は、汎用的なソフトウェアではなく、知財業界のニーズと進化に合わせて設計された専門的なデジタルツールにあります。
こうしたツールは、特許・商標・意匠などの知的財産を効率的に管理し、業務の自動化と戦略的な意思決定を支援します。

デンネマイヤーは、NTTデータおよびMistral AIとの協業を発表しました。この取り組みは、法務・知財部門の進化するニーズに応えるための次世代型知財管理ソフトウェアの開発を目的としています。新たに構築されるプラットフォームは、GDPR準拠、ソブリンクラウド対応設計となっており、データの安全性と信頼性を確保しながら、知的財産業務の効率化と高度化を支援します。特許・商標・意匠などの知的財産を扱う法務専門家にとって、より柔軟で安全なデジタル環境が整備されることになります。

デンネマイヤーは、Mistral AIの高性能なオープンウェイト言語モデル、NTTデータのエンタープライズ向けAI基盤・プラットフォーム、そして自社の知的財産管理に関する専門知識を融合させ、次世代のIP管理ソフトウェアの開発を進めています。この協業により、GDPR準拠かつソブリンクラウド対応の安全で柔軟なプラットフォームが構築され、法務・知財部門の進化するニーズに応えることが期待されています。新システムは、ユーザビリティの向上、検索機能の強化、他システムとの統合性の向上を実現しながら、完全なデータ保護を維持します。

さらに、この取り組みは、持続可能性やデジタル自律性といった現代の優先課題にも対応しており、機密情報の保護を確保しつつ、外部ベンダーへの依存を最小限に抑えることを目指しています。
データの分散化やセキュリティリスクを克服しながら、業界インテリジェンスを拡張することは、革新的な企業にとって急速に重要な課題となっています。 

この流れの中で、知的財産専門家には、多言語にわたる膨大なデータセットから正確なインサイトを得る能力が求められています。 しかし、汎用的なツールではこうしたニーズに十分に対応できないのが現状です。その解決策として注目されているのが、管理された環境やプライベート環境で運用されるAI技術です。特に、法的管轄に準拠したクラウドインフラ上で展開されるAIは、スピード・精度・透明性を兼ね備えながら、リスクを増やすことなく知財業務を支援します。
このようなアプローチは、持続可能性やデジタル自律性といった現代の優先課題にも対応しており、機密情報の保護を確保しつつ、外部ベンダーへの依存を減らすことが可能になります。

『このパートナーシップを通じて、AIが知的財産業務の現実に即して活用できることを示しています。私たちの目的は、単なる技術的な新しさを追求することではなく、日々の意思決定を支援し、専門家が自分のデータを確実に管理できるという安心感を提供することです。』と語るのは、デンネマイヤーのCDO (Chief Digital Officer)ローラン・ブロックマン (Laurent Brochmann)です。

この発言は、AI活用における実用性・信頼性・データ主権を重視する姿勢を明確に示しており、知財業界におけるデジタル化の方向性を象徴しています。 

『デンネマイヤーが私たちを信頼し、Mistral AIとNTTデータを選んだことは、彼らのデジタル進化を支える技術基盤としての責任を示しています』と語るのは、NTTデータ フランス・ルクセンブルク担当SVPのオリヴィエ・ポスティ氏。 

さらに、Mistral AIのChief Revenue Officer兼米国ゼネラルマネージャーであるマージョリー・ジャニエウィッツ氏は次のように述べています。『デンネマイヤーと共に次世代のIPサービスを共同構築できることを誇りに思います。私たちのカスタマイズ可能で安全なAIモデルと、デンネマイヤーの深い業界知識を融合することで、法務チームがより迅速かつスマートに業務を遂行できるよう支援します。そして、データ保護に対する絶対的な信頼も提供します。』

この協業は、AI技術とIP専門知識の融合によって、セキュリティ・柔軟性・業務効率化を実現し、知財業界の未来を形づくる重要な一歩となります。デンネマイヤーが目指すのは、ポートフォリオ管理から検索、レポーティングに至るまで、サービスとデータを横断するプロセスを統合し、法規制の変化にも柔軟に対応できるソブリンクラウド対応の知財管理プラットフォームの構築です。この取り組みにより、企業のリーダーはリスク管理の強化と知的財産資産の可視化を実現し、知財戦略をより広範なビジネスと連携させることが可能になります。

デンネマイヤーは、世界各地に拠点を持ち、数十年にわたり知的財産ポートフォリオの管理を手がけてきた実績を持つ企業です。その豊富な経験と専門性により、IP分野における大規模なイノベーションを牽引する独自のポジションを確立しています。今回の取り組みは、地域ごとの専門知識と国際的な技術力を融合させるという、デンネマイヤーの長年の理念を体現するものです。これにより、世界中の企業が、同じ高水準のサービスとテクノロジーの恩恵を受けられる環境が整いつつあります。

このパートナーシップは、新技術と法務専門家のニーズを融合した高度なデジタルIPエコシステムへの重要な一歩です。デンネマイヤーは、今後も開発の進捗に応じて情報を発信していく予定ですが、方向性は明確です──より安全で信頼性の高いIPの未来を築くこと。この取り組みにより、企業はIP資産を戦略的に活用し、法的リスクを最小限に抑えながら、グローバルな競争力を高めることが可能になります。

Mistral AIについて 

Mistral AIは、生成系人工知能(Generative AI)分野の先駆者として、世界中の人々がこの革新的な技術を活用できるよう支援しています。同社は、高性能で最適化された最先端のオープンソースAIモデルや製品、ソリューションを提供し、さらにMistral Computeによるエンドツーエンドのインフラも展開しています。本社はフランスにあり、独立性を保ちながら、分散型かつ透明性の高い技術アプローチを推進。米国、英国、シンガポールなどに拠点を持ち、グローバルな存在感を強めています。

Mistral AIは、AIの民主化を目指し、企業や開発者が安心して利用できる環境を整えることで、持続可能で信頼性の高いAI活用を実現しています。

NTTデータについて

NTTデータは、年間売上3,000億ドル超を誇るグローバルなビジネス&テクノロジーサービスのリーダーであり、**Fortune Global 100企業の75%**にサービスを提供しています。同社は、責任あるイノベーションを通じてクライアントの成功を加速させ、社会にポジティブな影響を与えることを使命としています。

NTTデータは、AIとデジタルインフラ分野における世界的リーダーとして、エンタープライズ規模のAI、クラウド、セキュリティ、コネクティビティ、データセンター、アプリケーションサービスにおいて卓越した技術力を持っています。また、コンサルティングと業界別ソリューションを通じて、企業や社会が安心かつ持続可能にデジタル未来へ進むことを支援しています。グローバル・トップ・エンプロイヤーとして、70か国以上に専門家を擁し、イノベーションセンターやスタートアップ・既存パートナーとの強力なエコシステムも提供。NTTデータは、年間30億ドル以上を研究開発に投資するNTTグループの一員です。

詳細は https://www.nttdata.com をご覧ください。

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