Skip to main content
Assessing-IP-sustainability-with-the-Green-Patent-Indicator.jpg
知的財産関連ブログ / グリーントランスフォーメーション(GX)技術指標による知財のサステナビリティ評価

グリーントランスフォーメーション(GX)技術指標による知財のサステナビリティ評価

デンネマイヤーは長年にわたり、持続可能な製品開発トレンドの高まりと、それと並行して生まれる市場に注目してきました。このトレンドを測定し、促進するために、デンネマイヤーはグリーン・パテント・インディケーター(GPI):グリーントランスフォーメーション(GX)技術指標を作成しました。このツールは、デンネマイヤーの最先端の知的財産(IP)テクノロジーに直接連携されています。

グリーントランスフォーメーション(GX)技術指標は、デンネマイヤーのソフトウェア・ソリューションのどれを使っても、持続可能な知的財産の機会について焦点を絞った実行可能な洞察を提供します。デンネマイヤーは、グリーントランスフォーメーション(GX)技術指標がマーケティングや収益源からコンプライアンスや環境・社会・ガバナンス(ESG)目標に至るまで、様々な分野で組織を具体的な利益へと導くことができると確信しています。

csm_Assessing-IP-sustainability-with-the-Green-Patent-Indicator_CTA_JA

グリーントランスフォーメ―ション (GX)技術指標はどのように機能するか

グリーントランスフォーメ―ション(GX)技術指標の具体的な機能は、使用している デンネマイヤーの製品によって異なりますが、このツールは基本的にモニタリングのシステムとして機能します。 知的財産ポートフォリオのデータをレビューして、持続可能性の側面を持つ、または自然界に積極的に貢献する特許を特定します。 国際特許分類 (IPC) (International Patent Classification)の基準によれば、サステナブルとみなされる特許クラスは35あります。 GPI は、ポートフォリオ内でこれらのクラスの少なくとも1つに分類できる特許を検出すると、簡単に識別できるラベルを適用してそれらをグリーンとしてマークします。

デンネマイヤーの知財管理ソフトDIAMS iQ知財ポートフォリオ管理アプリでグリーントランスフォーメ―ション(GX)技術指標を利用する場合、すべての指定特許を一覧表示することができます。また、DIAMS iQでは、ダッシュボード上で環境に配慮した知財ポートフォリオの割合を可視化することが可能です。

AIを搭載した特許検索・分析エンジンOctimineを使えば、グリーントランスフォーメ―ション(GX)技術指標を先行技術検索フィルターとして使用できます。IPCの環境基準を満たす付与特許に結果を絞り込むことで、貴社の持続可能なイノベーションが最も高い成功確率と最大限の効果を発揮するよう導くことができます。最近では、デンネマイヤーの特許更新サービスのユーザー向けに、IPラウンジのカスタマーポータルにグリーントランスフォーメ―ション(GX)技術指標を組み込みました。

グリーントランスフォーメ―ション (GX)技術分析の可能性

グリーントランスフォーメ―ション(GX)技術指標を効果的に活用することで、多くの重要なビジネス分野であなたの組織に利益をもたらすことが可能です。

サステナビリティゴールを達成する

事実上あらゆる業界の企業がサステナビリティのベンチマークを設定し、その多くは目標を公表しています。自社のポートフォリオからグリーントランスフォーメーション技術を特定し、それを確実に生産に移すことで、エコロジーとESGの目標を達成し、組織のフットプリントが正しい方向に向かっていることを確認するのにも役立ちます。さらに、環境に配慮した優先事項が公の記録として残れば、組織が約束を守っていることを証明することができます。

csm_Assessing-IP-sustainability-with-the-Green-Patent-Indicator_05_eaacee86fb

持続可能性を追求することで、企業は既成概念にとらわれず、環境に利益をもたらす革新的な製品、サービス、プロセスを開発すること可能です。ひいては、このような創意工夫の精神が、確立された市場や発展途上の市場で優位に立つために必要な競争力となり得ます。

知的財産管理の改善

どの特許がグリーントランスフォーメーション技術で、どの特許がそうでないかを知ることは、知的財産の優先順位をより適切に決定するのに役立ちます。例えば、調査した結果、大きな市場ポテンシャルがある未活用の特許を発見した場合、たとえまだ製品化の準備ができていなくても、更新の対象とされることがあります。長期的な販売価値や持続可能性は、そのような決定を下す際に考慮すべき強みとなるでしょう。

あるいは、自社のカタログに掲載されている製品の特許を持っているが、製造コストが法外に高くなってしまったと想像してみてください。または、研究開発部門では熱狂的な支持を得ているが、大量生産は不可能と思われる新発明があるかもしれません。このような特許にグリーントランスフォーメーション(GX)技術指標がグリーンフラグを立てれば、その特許をより効果的に使用できるライセンシーを引きつけることが可能です。そうすることで、ライセンス・ロイヤリティの獲得、(予測される)生産コストの削減、新たなビジネス関係の構築、環境への支援などを一挙に実現することができる組織へと経営戦略を立てることが可能です。

マーケティングとブランディングの機会発掘

数多くの研究により、消費者はあらゆる層で持続可能な製品を購入し、責任あるメーカーを愛用することに大きな関心を寄せていることが示されている。マッキンゼーとニールセンIQが2023年2月に発表した報告書は、このことを示す説得力のある証拠(compelling evidence)を提示しており、特に、製品マーケティングにおけるサステナビリティが売上成長に測定可能な影響を与えることを強調しました。

グリーントランスフォーメ―ション(GX)技術指標を使用して、現在提供している製品、または提供する予定の製品のグリーントランスフォーメ―ション(GX)技術を見つけると、広報キャンペーンでこれらのイノベーションを目立つように紹介するという、明確なマーケティング目標を確立することができます。 長期的には、環境への配慮に焦点を当てたブランドアイデンティティを高めることができます。

コンプライアンス要件を満たす

社内の持続可能性ベンチマークの期待に応えることは非常に重要であり、特に、これらの目標が公に共有されていたり、ブランドイメージの一部を構成している場合はなおさらです。しかし、これらの動機があっても、ESGに関連する法的要件を遵守することの方が重要なのです。

csm_Assessing-IP-sustainability-with-the-Green-Patent-Indicator_02_23986e8035

グリーントランスフォーメーション(GX)技術は、企業が ESGの目標を達成する上で重要な役割を果たします。 環境に優しいイノベーションに投資し、知的財産保護のメリットを活用することで、企業は持続可能な成長を推進し、ステークホルダーに長期的な価値を生み出すことが可能です。

これは、EU加盟国の多くの企業にとって特に差し迫った問題であり、(日本でも)2024年には企業持続可能性報告指令 (CSRD:Corporate Sustainability Reporting Directive) への準拠を開始する必要があります。最初の報告書は翌年に提出される予定ですが、グリーントランスフォーメーション(GX)技術指標によって、新しい規制を誠実に遵守していることを示す定量的な証拠を提供することが容易に可能になります。

CSRDは、多くの国や管轄区域におけるESG基準よりも広範囲に及んでいますが、他の政府が同様の規則を実施しないと考えるのは賢明ではありません。グリーントランスフォーメーション(GX)技術の運用に習熟し、知財管理の日常業務に組み込むことで、法改正や新市場への進出にも事前に備えることができます。

デンネマイヤー:サステナブルな知財管理のパートナー

デンネマイヤーは、クライアントの目標を最優先事項のひとつに掲げており、グリーントランスフォーメーション(GX)技術指標は、クライアントの持続可能なイノベーションの追求と保護を支援するひとつの手段に過ぎません。デンネマイヤーコンサルティングが開発した知的財産戦略やデンネマイヤー&アソシエイツの専門家による法的アドバイスに環境要因を組み込んでいます。

知財業界における総合サービスのグローバルリーダーとして、コンプライアンス、特許保護、戦略、知財管理など、お客様の頼れるパートナーです。グリーントランスフォーメーション(GX)技術分析がどのように貴社のビジネスを持続させ、同時に貴社のビジネスが地球を支えることができるか、今すぐお問い合わせください!

Filed in

Next article
csm_How_the_EP_with_unitary_effect_influences_the_maintenance_fees_05_75bb85424d
Influence of unitary effect on European Patent maintenance fees

Explore whether the unitary effect fee regime for European Patents still holds its cost advantages in light of the expansion of the Unified Patent Court and other economic shifts.