欧州特許バリデーションの 新たなウェブアプリケーション
デンネマイヤー&アソシエイツは、このたび「欧州特許バリデーションのためのウェブアプリケーション」をリリースする運びとなりました。
欧州特許のバリデーションは、費用が非常に高額となる可能性があります。欧州特許の出願人に予算的制約がある場合、特許保護を希望するEPC締約国の選択に制限や影響がある可能性があります。翻訳文提出の要否やバリデーション手続の要件に関する知識が十分でないと、費用対効果が低く、かつ戦略的な締約国の選定を行うことが難しくなります。
デンネマイヤーの特許バリデーションウェブアプリケーションは、コストの見積もりや、お客様の予算に基づいたバリデーション選択国の選択例などの情報を提供いたします。
より詳細には、地理的条件、翻訳文の要否、国内総生産(GDP)などの指標、およびバリデーション国として選択される率など、信頼性の高い様々なパラメータに基づいて選択国のリストをご提案しますので、意思決定過程のスピード化を図ることや、予算や戦略に基づいた適切な締約国の選択をすることが可能となります。
では、なぜウェブアプリケーションなのでしょうか?従来は、安定し、自動化された方法に頼ることなく、バリデーション手続きから生じる事務的負担を効率的に外部委託することは可能ではないとされていました。デジタル化を受け入れることはそれ自体が終結地点ではなく、常に最適なサービスの質を保証するものではありません。デンネマイヤー&アソシエイツの代表であるロバート・フィクター博士は以下の様に述べています:
“長年にわたり、弊所の欧州特許バリデーションのサービスは、ウェブポータルがない時代において飛躍的な成長を経験してきました。弊所は単に自動化しただけのウェブポータルを提供することは望んでいませんでした。だからこそ、弊所のクライアントのニーズに合わせたウェブポータルを開発するために多くの時間を割いてきました。単に自動化されたツールに頼るのみではなく、弊所のサービスはそれ以外の重要なニーズに焦点を当てています。例えば、弊所のクライアントからは、手続きに関する指標に基づいた質の高いサービス、標準化された作業フロー、費用の削減、また、簡略化された請求書や精度の高い見積もりなどを求められてきました。このようなクライアントのニーズが弊所のサービスに反映されています。”
デンネマイヤーでは、バリデーションサービスは特許法律事務所であるデンネマイヤー&アソシエイツにより行われており、所内の弁理士・弁護士の直接的な監督下において、知的財産の専門家チームにより管理・作業が進められます。弊所では担当者間の密なやり取りを維持しつつも、通信量を最低限まで軽減することが極めて重要であると考えます。弊所は、EPC締結国のうち16の国においてバリデーション業務を直接行うことで、代理人費用を抑えることができています。弊所におけるすべての指示は知的財産管理ソフト(DIAMS iQ)により管理・モニターがされており、これは弊所のクオリティー管理システム(QMS: ISO9001:2015の認証を受けています)にて書面化されている標準化された手続きに従っています。
欧州特許バリデーションおよびPCT出願の国内移行チームのプロダクト&クオリティー統括責任者であるマーティン・シャテルは以下のように述べています:
「我々の忍耐強さがこのウェブアプリケーション開発に導いたといえます。我々は、他社が何を提供しているかを神経質に探したり、弊所サービス開発のロードマップを他社のそれと一致させて間違った方向に向かってしまうことを望みませんでした。弊所のバリデーションサービスは単純に弊所の顧客が我々に対して求めるものに基づいています。
知的財産活動の外部委託を行うにあたり、サービスの質はウェブインターフェイスの見かけの美しさによって図ることはできないといえます。重要なのは、献身的に作業をする人材が必要なのです。我々はクライアントとの信頼関係が生まれる環境を構築し、提供するサービスの質を保ったままクライアントが時間と費用を節約できるよう、効率性を高めることに尽力しています。
このような取り組み方で、特にこれから発足されるであろう単一式特許システム等、特許に関連する法律的、事務的サービスを引き続き開発していく所存です。”
質問などありましたらいつでも弊所にご連絡ください。
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